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愛媛県立中央病院東洋医学研究所

 投稿者:金魚  投稿日:2011年 4月22日(金)10時07分17秒
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  4月14日、1日見学研修に行ってきましたので報告させてください。
行ってきたのは愛媛県立中央病院でここは入院設備も持つ大きな公立病院でした。
鍼灸を行っているのはその中の東洋医学研究所で、ここでは外来および入院患者に鍼灸治療を行っていました。患者の信頼も厚く評判も素晴らしかったです。そこでこの東洋医学研究所で行われていた特徴ある独自の問診票と治療について下記に報告します。

1、時系列分析表
 ①初めて鍼灸を受ける患者さんには必ず30分以上はかかる相談カードに記入してもらう。
  睡眠、便通、牛乳による下痢(漢方の服用との関係)。居住、職業など。どれも詳細   に。
 ②主訴は患者の言葉で。
 ③本人の病歴、家族歴、家族構成、また介護者との間柄などを記入。
  特に介護者はキーパーソンとして重要視する。
 ④出来事と病歴などの年月日を詳細に聞き取り表にして対応させる。
  例、家族の死亡や会社倒産などの出来事と脳梗塞などが同時期におこる等
  心身の流れと病気を年月日記入の一つの表に記入して対応させ把握している。
 ⑤患者の分類分けに漢方一貫堂医学より三大証分類を取り入れている。
  解毒症、臓毒症、瘀血症それに加えて独自に子供のころよりの虚弱症を入れて分類わけしている。
 ⑥ペインスケールで患者の経過を把握している。

2、治療
 ①誰がやっても同じ効果を出すような治療を心がける。
  数人いる鍼灸師皆が同じ治療をする。
  患者がどの先生に当たっても同じで平等になるようにする。
  どの先生が辞めても休んでも患者は同じ技術が受けられる。スターを作らない。
 ②治療スタイルには澤田流と深谷灸、刺絡には工藤流を取り入れている。
  灸は透熱灸、焦灼灸、灸点紙を使う灸、灸頭鍼など灸を多用。
  大阪に比べ、強い灸。
  刺絡では、細絡を注射鍼で刺し機械で吸うもの。出血は私が知っている刺絡より 多いように感じた

3、利点と難点
  ①利点。感染症などの検査が出来る。ドクターいるので他の検査もできる。
   鍼灸治療と一緒にドクターの診察がうけられる。
   入院患者も鍼灸を受けられる。慢性疾患に強い。
   周産期センターからも患者が回ってくる等、連携して治療が出来る。
  ②難点。大きな病院の性質上、沢山の人が平等に治療を受けれるように努めなければならないので   患者さんには3ヶ月目安でそれ以上は通ってもらえない。
   通院を希望されてもかかりつけ医をもってもらよう指導しなかればならない。
   初診は火曜日の予約のみで、とびこみは不可。
   急性疾患には対応できない。(カルテのある方は急性でも受けれる場合あり)

あと、朝の就業前には皆で患者のカンファレンスと勉強会をしていました。
この日は殷門と大巨の穴性を各自調べてきて発表していました。また所長の山岡先生から資料配布がありました。山岡先生は『黄帝内経』『明堂経』を読むように勧めていらっしゃいました。終了後は日本にもさまざまなアプローチをされている病院が有ることを知り心強く思い、そして様々な可能性を想像しました。以上報告でした。
 
 
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